fillコマンドは、指定した範囲を、指定したブロックで埋めることができます。
整地などに役立つコマンドです。
今回は、fillコマンドの使い方を紹介します。
目次
fill
fillコマンドとは
fillコマンドは、2箇所の座標とブロックを指定して使用します。
指定した座標内を指定したブロックに置き換えることができます。
fillの意味は、「埋める」や「いっぱいになる」などの意味があります。
「フィル」と発音します。
fillコマンドの使い方
構文
fillコマンドの構文は、以下の通りです。
/fill <from> <to> <block> [destroy|hollow|keep|outline|replace]
使用例
fillコマンドの使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -320 74 300 minecraft:diamond_block
開始座標(-317 71 297)から、終了座標(-320 74 300)の範囲を、ダイヤモンドブロック(minecraft:diamond_block)で埋め尽くします。
引数
from
<from>は、必須項目です。
ブロックを置き換える範囲の開始位置を指定します。
指定方法は、「X座標 Y座標 Z座標」とスペース区切りで指定します。
座標の指定の例は、以下の通りです。
55 60 220
~で相対座標の指定も可能です。
相対座標の使用例は、以下の通りです。
~5 ~6 ~7
今いる座標から、+5 +6 +7を指定しています。
to
<to>は、必須項目です。
ブロックを置き換える範囲の終了位置を指定します。
指定方法は、「X座標 Y座標 Z座標」とスペース区切りで指定します。
座標の指定の例は、以下の通りです。
75 60 320
block
<block>は、必須項目です。
埋めたいブロックを指定します。
指定方法は、ブロックIDで行います。
座標の指定の例は、以下の通りです。
minecraft:stone
古いバージョンの場合、「minecraft:」を付けるとエラーになる場合があります。
エラーになった場合は、「minecraft:」を消しましょう。
ブロックIDについては、以下の記事を参照してください。

destroy
[destroy]は、任意です。
destroyを設定すると、指定した範囲内にあるブロックを一度壊してから、指定したブロックに埋めます。
このとき、壊れたブロックは壊れます。
空気や水などの場合は、何もドロップしません。
使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -320 71 300 minecraft:stone destroy
hollow
[hollow]は、任意です。
hollowを設定すると、指定した範囲の表面のみ、指定したブロックに置き換えます。
内側は、空気ブロック(何もない状態)に置き換わります。
使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -320 71 300 minecraft:stone hollow
keep
[keep]は、任意です。
keepを設定すると、指定した範囲内の空気ブロックを、指定したブロックに置き換えます。
使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -320 71 300 minecraft:stone keep
outline
[outline]は、任意です。
outlineを設定すると、指定した範囲の表面のみ、指定したブロックに置き換えます。
内側のブロックは、変化しません。
使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -320 71 300 minecraft:stone outline
replace
[replace]は、任意です。
replaceを設定すると、指定した範囲のブロック全てを、指定したブロックに置き換えます。
使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -320 71 300 minecraft:stone replace
また、replaceの後ろにブロックIDを指定すると、置き換える元のブロックを指定することもできます。
使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -320 71 300 minecraft:diamond_block replace minecraft:stone
指定した範囲内の石ブロックのみ、ダイヤモンドブロックに置き換えます。
使い道
整地
fillコマンドを使って、楽に整地をすることができます。
整地コマンドで空気ブロック(minecraft:air)を指定すると、指定した範囲を整地することができます。
使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -220 71 400 minecraft:air
注意事項
指定した領域にあるブロックが多過ぎます
「指定した領域にあるブロックが多過ぎます」は、指定した範囲のブロックが多すぎるときに出力されます。
指定した範囲をいくつかに分割しましょう。
ちなみに、一度に32768ブロックまで、置き換えができます。
32768ブロック未満でも、処理落ちすることがあります。
範囲を分割して、使用しましょう。
ブロックが満たされませんでした
「ブロックが満たされませんでした」は、指定した範囲にブロックが既に満たされている場合に出力されます。
コマンドを実行しても意味がありません。
その座標は読み込まれていません
「その座標は読み込まれていません」は、指定した範囲のブロックが描画範囲外のときに出力されます。
プレイヤーの周囲のブロックを指定しましょう。
範囲が広い場合は、分割しましょう。
その他
ハーフブロック
fillコマンドで、ハーフブロックを指定すると、各マス下半分しか置き換えられません。
置き換え前のブロックは、ちゃんと消えます。
上半分を指定したい場合は、ブロックIDの後ろに「type=top」を指定しましょう。
ハーフブロックの上半分を指定した例は、以下の通りです。
/fill ~ ~ ~ ~ ~1 ~ minecraft:stone_brick_slab[type=top]
水を指定
fillコマンドで、水を指定することができます。
水に置き換わると、すぐに流れてきます。
水抜き
fillコマンドを使って、水抜きをすることができます。
replaceで、置き換え元ブロックに水を指定しましょう。
水抜きの使用例は、以下の通りです。
/fill -317 71 297 -220 71 400 minecraft:air replace minecraft:water
replaceで、水(minecraft:water)を空気(minecraft:air)に置き換えています。
コマンド生成ツール
fillを使った整地コマンドを生成するツールを作りました。
ご利用下さい。



「その座標「尾」は読み込まれていません」
ってなってます!
>キムチと納豆さん
ご指摘ありがとうございます!
修正しました><